本インスタレーションは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催期間と並行して公開されます。日本の禅庭園の伝統の技と最先端のコンピューティングが組み合わさり、アスリートが生み出す身体の動きをデータ化し、その動きを読み込んだロボットアームの庭師たちが枯山水のような庭園風景を描き出すアート作品です。
本インスタレーションでは、様々なスポーツ競技のアスリートの動きを解析して文様化し、4つの産業用ロボットアーム “庭師(ガーデナー)”が、14 トンの黒い玄武岩と4トンのシルバーグレーの花崗岩で構成された砂利を巨大なキャンバスに、禅庭園のような砂紋を描き出すというものです。大会期間中に毎日パフォーマンスを行い、約150パターンもの独創的な作品をつくり上げます。作品は、時間の経過とともに展開するアスリートの動きを表現するものもあれば、一瞬の動作を描くものもあります。
本作品は、伝統的な禅庭園の美学と工芸、そして、それぞれの競技分野で鍛錬し、卓越したパフォーマンスを見せるアスリートたちから着想を得て考案されました。庭師には長年の任務を終えた産業用ロボットアームを再活用し、作品を通して日常生活における機械の役割を映し出し、ロボット工学の新たな意義とクリエイションの可能性を伝えます。
「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」は、ロンドンを拠点に活動するジェイソン・ブルージュ・スタジオが日本で初めて発表する作品となります。同スタジオは、人、データ、テクノロジー、自然を融合させ、都市の生活とは異なる時空や空間を体感できるインタラクティブなデザインを創造しています。これまでに、英国のビクトリア&アルバートミュージアム、テートモダン、自然史博物館などの主要な文化芸術機関とも協動で作品を制作してきた実績があります。2017 年には、大規模なアートの祭典、「Hull UK City of Culture」の主要企画として、21台の産業用ロボットを使用したアートインスタレーション、「Where Do We Go From Here?」を英国のハル市で発表しました。
「ザ・コンスタント・ガーデナーズ」は、駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが2019年より日本において展開している日英交流年「UK in JAPAN」の主要プログラムの1つです。
本プログラムおける感染予防対策とお客様へのお願い
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「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは:
オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。
『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』」とは:
斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が実施するものです。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」と総称し、展開しています。